天宮華月さまにいただきました。
怜 「『落とし物預かり所』……あったあった、ここだ。無人じゃん」
悠良 「勝手に持っていっていいのかしら。それにしても、莉啓らしくないわね、落とし物なんて。何を落としたの?」
莉啓 「いや、それは……。……ごほん。とにかく探してくる。待っていてくれ」
悠良 「私も行くわ。楽しそう。怜はもう物色してるみたいだし」
怜 「すげえ山になってる。いろんなもんあるなあ」
莉啓 「────……あった……」
怜 「お、啓ちゃん、見つけた? どれどれ」
莉啓 「貴様には関係ない。さっさと行くぞ」
悠良 「私も気になるわ。なんだったの?」
莉啓 「いや、実は……」
怜 「隙アリ! てや! ──ぶは!! なんだこれ、悠良ちゃんじゃん! かーわいいっ」
悠良 「…………へえ」
莉啓 「いや、悠良、違うんだ、そうではなくて」
悠良 「…………ふぅん」
怜 「腹チラ、腹チラ。むっつり確定だな。つーかこれ俺欲しい。ちょーだい」
莉啓 「ばかな! それは、大切な──!」
悠良 「裏に何か書いてあるわ」
『ママの元気のモト。弥良』
莉啓 「──大切な、弥良様からの預かりものだ」
悠良 「…………お母様……」
怜 「ナゼそれを啓ちゃんに預けたのかが気になるんだけど」
悠良 「……あら。これって怜じゃない?」
怜 「何が? どれ? ──おおおお!!! なんだこの、俺の本質をモロ見抜いた美麗画!!!」
悠良 「やっぱり裏に何か書いてあるわ。持ち主かしら──」
『翠華の。触れるべからズ』
悠良 「…………」
怜 「誰のだった?」
悠良 「触れてはいけないみたいだから触れないでおくわ」
***
ナンパしたくなる悠良と、どこからどう見てもかっこいい怜。メロメロです。万歳。