愁真あさぎさまにいただきました。
正統派、冷たい魅力の莉啓。
あえて怒りの怜。鎖骨、鎖骨!
悠良 「二人の共通点を見つけたわ」
怜 「え、ないよそんなの。性別?」
莉啓 「同じ人間だという根本から否定したいところだが」
悠良 「二人とも、怒ると怖いわよね」
莉啓 「ふむ……」
怜 「いや、悠良ちゃんさ、誰だって怒ったら怖いよ」
悠良 「それはそうでしょうけど。でもあなたたちが怒ると、きっと、とても怖いわ」
怜 「まー俺はめったに怒らないけどねー」
莉啓 「俺も怒る、というのはあまり」
怜 「うわ、さらっと嘘つくなー」
悠良 「共通点を見つけてみて、思ったのだけど。あなたたち、本気で戦ったらどっちが勝つかしら」
莉啓 「悠良、それは考えるまでもないだろう。俺だ」
怜 「やー、ほんとの本気でしょ。俺、どんな手でも使うよ。悠良ちゃん人質にとっちゃうよ」
莉啓 「貴様は根が卑怯だからな」
怜 「啓ちゃんは真面目だからねー」
莉啓 「貴様が翠華とつるんでいたときも、俺は負けたことはなかった」
怜 「捕まえたことだってねーだろ。そっちは大勢だったのによ」
莉啓 「大体貴様は──」
怜 「啓ちゃんはさ──」
悠良 「長くなりそうなので、今日はこのあたりで。では、また明日」
怜 「……つーか誰にしゃべってんの」
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怒った殿方というのは格好良いです。戦わせてみたい。